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2009年11月04日

高階秀爾「20世紀美術」を読むと現代美術までの流れが本気で分かる。

高階秀爾「20世紀美術」

高階秀爾先生は、美術界において、私が最も憧れる人物のひとりです。講演にも行きました。
何が素晴らしいかって、類まれな感性はもちろん、その分析力の異常なまでの確かさだと思います。
分析対象に深く深く切り込んでいく凄みもあるけれど、一番凄いのは、その無駄な部分を極限までそぎ落として、非常に平易なかたちで表現する、という部分。

きっと、こういう人は大脳がプリズムでできているんでしょう。
おしなべて、複雑な理屈や言葉遊びをするのに夢中な評論家が多いなか、「極めて重要なことだけを簡単に説明する」ことのできる非常に数少ない貴重な存在です。

私も、大学等で数多くいろいろな先生による美術の講義を聴いたけれど、失礼ながら、ろくでもない先生方がほとんどで、だいぶ時間を無駄にしてきました。
現代美術についても、全く要領を得ない講義がほとんどで、「こんな人がこんな面白いことをやってる」みたいな、ちょっと調べれば誰にでも言えるような羅列的ものが大体なのではないでしょうか。
それは、書籍についても言えることです。

そういう状況のなか、得難い良書がこの「20世紀美術 (ちくま学芸文庫)」なわけです。
私は、だいぶ以前より購入して、ゆっくりと読んでいき、やっと最近読了しました。
ほとんど誰にでも理解できるほど簡単なので、ちょっと拍子抜けしてしまうのですが、本気で現代までの美術(主に絵画)作品の概要が分かってしまいます。
よく、「絵は、観る人の数だけ真実があるんだよ」というおためごかしがありますが、そんなものはバカの言い訳なんだということを痛感しました。

印象派が何故生まれたか、キュビズムとは何であったか、コラージュが出現した意味とは何か、抽象芸術のそもそも、シュールレアリスムとは?
このような、私達が「知ってるつもり」だった断片的なあれこれの知識が、じつは一本の線上にあった、ということが分かります。

今まで、周囲が「すごいすごい」と言うから、何となくすごいと思っていた、近代のエポック・メイキングな美術作品たち。
何故それらの美術作品が偉大か?という素朴な疑問も解決されます。

紹介されるアーティスト達をはじめとして、多くの人間達が、美術という大きな世界の道を切り拓いていったんだという、確かなビジョンが、体系的に、鮮明に浮かび上げさせられます。

こけおどしの文句などではなく、その論理性によって、深く感動させられてしまう本書は、美術に関心が無い人もぜひ読んでおくべき、必読の書であると思います。

本物の評論とはこういうものだ、という自信と気概を感じました。




posted by kei-onodera at 02:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

梅酒が売れているらしい。

お久しぶりです。身内に相次いで不幸があったりして、更新がなかなかできませんでした。
故人とは亡くなる少し前に、差し向かいで「雪の花酒造」からいただいた、「小樽港」を飲んだことが良い思い出になりました。

ところで、私がウェブページを担当しております、その「雪の花酒造」にて、梅酒がだいぶ売れているようです。
まだ私は飲んだことが無いのですが、人気なのでバナーを作ってみました。

雪の花酒造「ひとしずく」販売中!

梅酒は素人でも、市販の焼酎に梅を漬け込むことで作れるみたいだけど、小規模の日本酒酒造で作られた梅酒というのは、手づくりの良さと、洗練さが合わさった魅力が生まれているんだろうなと想像されます。
保存料・香料等が全く無添加というのも、ポイントですね。

posted by kei-onodera at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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